2008年01月20日

札響えべつニューイヤーコンサート

江別市民会館で行われた、札響ニューイヤーコンサート。
指揮は飯森範親、ピアノはイェルク・デームス。

まず、「フィガロの結婚」序曲で幕開け。
説明不要の有名な曲。

次は同じくモーツァルトの、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466。
ここでイェルク・デームス登場。

私はクラシックが好きなわりに、演奏家にはこだわりがなく無知である。
このイェルク・デームスというピアニストも、今回初めて知った。

ステージに現れた時、歩くのがやっと、という様子(に見えた)だったのでプロフィールを見ると、なんと今年80歳におなりになる。
内心「無理させないほうがいいんじゃないかな」などと考えたのだが、それがとても失礼な考えだったことにたちまち気づかされた。

演奏が始まってびっくり。
力強い演奏。
繊細で正確な指の動き。
情緒豊かな表現力。
ふつう80歳ともなれば、少しは筋力も落ちてくるだろうし、緻密な動きは難しくなってくるのではないだろうか。
さらに、持久力だって衰えてくるだろう。
しかし、デームスの演奏には、そんな衰えなんかまったく感じさせない力強さと美しさがあった。
日々の鍛錬のたまものなのだろう。

モーツァルトのピアノ協奏曲に続き、シューマンの「序奏とアレグロ・アパッショナート作品92」を聴き終え、うっとりした聴衆は惜しみない拍手を彼に贈ったのだった。
拍手に応えて、何度も舞台袖から出てきて挨拶するデームス。
何度目かの時、すっとピアノの前に座ると、シューマンのトロイメライを弾き始めた。

あまりの美しさに


泣いてしまった…

トロイメライは、知らない人がいない有名な曲だし、私も子供のころから何百回となく聴いているので、好きとか嫌いとかいう感情をもっていない。
それなのに。
何と言ったらいいのか、デームスの音に、暖かくて広い愛情が感じられて感動してしまったのだ。
しかし、客席のあちこちでハンカチを取り出している人が見えたので、涙したのは私だけではないはずだ。

気前の良いデームスは、その後ももう1曲アンコールを弾いてくれ(序奏とアパッショナートの一部)、感動のうちに第1部が終了。

第2部はドボルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」だ。
去年、車のCMで西本智実がこの曲を指揮していて、職場の同僚が「カッコいい〜!」と喜んでいたのが記憶に新しい。
実際この曲は、何度聴いてもカッコいい曲だ。
時々、牧歌的な旋律が現れるのは、故郷ボヘミアを思い出しているのだろうか?
新大陸(アメリカ)への期待と希望が満ちていて、とても力強い気持ちになる。
新春のコンサートとして、こんなにふさわしい曲もほかにないだろう。

大変興奮した状態でプログラム終了。
拍手に応えて、アンコールはラデッキーマーチ。
指揮者が観客に手拍子を促したため、ステージ、客席一体となった盛り上がりのうちに終了となった。

指揮者の飯森氏は、とてもダンディでカッコいい。
西本智実氏の例を出すまでもなく、今時の音楽家はビジュアル的にも魅力あることが求められるのだろう。
そして余談だが、デームスはうちの病院の院長に似ていた。
とても素晴らしい演奏会だった。
今年もいい音楽がたくさん聴けますように。

posted by じょあろ at 19:40| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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